肩
- 痛みで腕が挙げられない。
- 頭や背中に手を回すと痛みがある。
- 安静時でも肩がズキズキ疼く。
- 寝返りをすると肩の痛みで目が覚める。
- 更衣動作で肩が痛い。
- スポーツ時に肩が痛い。(投球動作、水泳、サーブやアタックなど)
- ねこ背になってきた。
このような症状でお悩みの方が当院の治療で改善しています。
五十肩
五十肩になると、徐々に肩が動かなくなり、腕を動かしたときなどに鋭い痛みが肩にでます。
肩関節には、腕がぶら下がっているため、常に腕の重みがかかります。
痛みの強い時は、肩に腕の重みがかからないように三角巾やテーピングで腕を吊りあげる事で痛みを軽減する事が出来ます。
就寝時の注意点としては痛いほうの肩を下にして寝ないようにします。
筋痙縮期(きんけいしゅくき)
痛みの出始めた時期では炎症が強いので、鋭い痛みが発生します。
その痛みが筋肉の痙攣を引き起こし、さらに痛みを増加させます。
この時期の治療としては、アイシングなどの炎症を抑える治療が有効です。
肩を無理に動かそうとして、痛みを増強してしまうことがあるので、無理に動かさない事が大切です。
筋拘縮期(きんこうしゅくき)
肩を動かした時の痛みが多少和らいできます。
しかし、肩が硬くこわばってしまい、動かせる範囲が制限されます。
肩の痛みが強くならない程度に動かしていく(棒体操など)ことが大切です。
日常生活でも、痛みの増強する肩関節の動作は避けて、動かせる範囲で動かしていくことが大切です。
回復期
この時期にリハビリや肩の運動を行い、肩関節の可動域を取り戻す事が大事になります。
石灰沈着性腱炎
急に肩関節周辺に熱感と激痛を伴う症状です。
症状の程度によっては、眠れないくらい痛かったり、肩を動かせなかったりします。
棘上筋の中では石灰化という現象がおこりやすく、腱自体が変性してしまった状態です。
石灰沈着性腱炎は40歳代から60歳代の女性に多いです。
些細なことがきっかけで、石灰化した部分が肩峰下滑液包の中に漏れ出し炎症反応が生じます。そして、急激に痛みが増し、安静にしていてもズキズキ疼く事もあります。
炎症を起こした肩峰下滑液包は腫れて、熱感が出て皮膚が赤くなるぐらいになります。
腕をどんな状態にしても痛く、発生の仕方も急なのですぐにわかります。
特に誘因が無く、急に肩が痛くなった場合には、この疾患を疑ってみてください。
アイシングや治療を続けながら、自然に石灰化の消失を待つことで、ほとんどの場合は治ります。
石灰化の消失には早い方で2~3週間、長い方で2~3ヵ月ぐらいかかることもあります。
腱板損傷
肩関節の疾患で多く見られるのが「腱板損傷」です。
腱板は損傷されていても腕を挙上する事は可能です。
肩関節に負担のかかる体勢で酷使すると、摩耗するような形で損傷します。
転倒によって肩を強打したり、手をついたりすることで切れる事もあります。
治療方針としましては、炎症を押さえ、リハビリで骨盤と肩の動く範囲を取り戻していくことが大切になります。
Q & A 「肩」について
- 肩こりくらいで行ってもいいですか?
ご自身で肩こりとおもっていても、肩凝りではないことがほとんどです。
痛みを伴うようであれば、筋肉や関節が損傷していると思います。
これを放っておくとだんだん悪化していき、頭痛になったり日常生活にも影響がでますので、肩こりでも治療をすぐにお受けください。
ひどくなる前にちゃんとした治療をおすすめします。